陛下の近況
相変わらず、身辺自立は思うように進まないが、個人教師の指導の甲斐あってか、日常生活での単純な意思表示の芽生えは見られるようになってきた(食べたい・飲みたい・外に行きたい・眠い…)。超多動には一段と磨きがかかり、あちらと思えばまたこちら…とても追いつけない。部屋中をどどどどど…駆け回り、テーブルと言わず、カウンターと言わず、高いところを猛スピードで駆け抜ける。
ドライブも好まれ、車に乗っておられる時はすこぶるご機嫌。舜帝パパの運転するロールスロイス(三菱製)が、見晴らしがよく、前席に乗られるのが特にお気に入りである。窓に唾を擦り付けるので、車内はいつもシャネルの香水の如き香しい香りで充満している。庶民の車とは異なり、カーコロンなど必要としない所以である。
最近お気に入りの遊びは、自分の手を手のひらを上に向けて、相手に叩かせるものである。途中で叩くのをやめたりしようものなら、たちまち陛下の癇にふれ、厳しいお仕置きを受けることになる。タイミングを見計らって逃げないと、永久に叩かなければならなくなる。まったく陛下の根気強さには驚くばかりである。さすが帝王の器である。
陛下、最重要皇族勲章を受勲!
このたび、陛下は皇族手帳の切り替え手続きをされ、なんと最高位であるマルA勲章を受勲された。8歳にして受勲とは予想もされていなかっただけに、帝国は祝賀ムード一色である。これで英国王室とステータスにおいて同格に並ぶことができた、と舜帝パパを始め帝国臣民はこぞってお祝いを申し上げている。
審査の際、陛下は体調もすぐれなかったが、みごとな演技力で測定をすべて拒否し、2回も***を漏らされ、空中を散歩され、審査官の肩を叩き続けて励まし、帝王の器量の大きさを存分に発揮された。
陛下、小学部3年生に
1999年4月、陛下は3年生に進級された。しかしながら、なんと担任の先生が3人とも入れ替わり、環境の変化にお弱くあらせられる陛下は、戸惑い、混乱しておられるようである。陛下の特権である個人教師も剥奪され、陛下は混乱の度を増しておられるご様子である。
また、陛下のご教育に際しては、父祖の言語である中国語で行なうことになっていたはずであるが、先日舜帝ママが視察したところでは、なんと陛下に無理やりアラビア語を教え込もうとしていたとのことである。皇族に対し不遜極まる対応である。
舜帝ママはこのような対応に大いに怒り、舜帝パパに無断で「最終兵器発射装置」を持ち出し、ボタンに手を掛けたが、間一髪、舜帝パパにより押しとどめられた。現在、外交努力により事態を打開しようとしているが、進展なき場合は同盟軍の協力を得て限定的な空爆も止むを得ず、との方針である。
陛下、試練の日々
先日、陛下はご帰宅後、激しい下痢に見舞われ、さらに激しく嘔吐し、その内容物から舜帝ママは「絵の具」であると判断し、担任に確認したところ、やはりそうであった。これが絵の具でなくて生命に重大な危険のある薬物等であったら、どうなっていただろう。陛下は日頃の贅沢に飽きられて異物を食されるので十分注意してほしい、と重ねてお願いしていたにもかかわらずこの状況である。一般庶民であれば当然、注意義務違反による傷害として民事・刑事の責任を追及されるところであるが、陛下は皇族であるがために一般の法律は適用にならず、また皇族専用学校内は治外法権であるため、日本国の法律は適用にならない。
とはいえ、このような状況を看過するわけにはいかない。陛下の自主性を大事にしたいという「愛のムチ(無知?)」もわからないではないが、このような事態が再発した場合には、国際司法裁判所に提訴することもやむをえまい、と考えている。
帝国、準戦時体制へ
外交交渉により陛下の待遇改善を交渉してきたが、歩み寄りの気配はなく、現在暗礁に乗り上げている。やむなく陛下は舜帝パパを総司令官に任命し、全軍に準戦時体制をとるよう、布告された。まだ最終交渉に一縷の望みはあるものの、それが不調に終わった場合は「カサハラビルノボレ」の暗号で宣戦布告することとなろう。開戦はわが帝国としても望むところではないが、神聖にして不可侵の存在である陛下をお守りするためには、多大な犠牲を払うこともやむを得ず、と帝国臣民は一致して覚悟している。
わが帝国に敗北の文字はない。敵国を焦土と化すまで戦うであろう。
全面戦争回避へ
わが帝国の圧倒的な軍事力に恐れをなした敵国は講和のための使節をわが帝国に派遣し、陛下の要求を受け入れる旨奏上した。一部条件つきではあるが、陛下は海よりも広い帝王の器をここでも示され、敵国使節は陛下の前にひれ伏して感涙に咽んで感謝した。
敵国司令官は知らない…わが帝国の協力者は敵国の中にも、国連本部にも、あらゆる階層に派遣されている。今までの相手と同じだと思うと大変な目にあうことになろう。
陛下、避暑地へ
舜帝ママがご出産を控え、陛下は夏休みを過ごされるため、7月21日から25日までと8月2日から9日まで、茨城県鹿嶋市の夏の離宮「鹿島育成園」へ行幸される予定である。陛下のお出迎えにあたってはくれぐれも粗相のなきよう…その間、柏市の離宮「ばおばぶ」も訪問される予定である。
公務から解放されてバカンスを楽しまれる予定であるので、女子学生の「追っかけ」の類は一切ご辞退申し上げる。
陛下、ご帰朝
陛下は1ヶ月近くにわたる避暑地でのバカンスを終えられ、8月9日、王宮にお帰りあそばされた。鹿島育成園では超美人の女官E導師のご指導を受けられ、一回り成長されてお帰りになった。帰朝されてさっそく妹君かのん姫を謁見されたが、まだ実感が湧かないご様子で、半径1m以内にはお近づきになろうとしない。殿下のように加減を知らない怪力で姫君を抱っこしようとされるのも困り物だが…
10日からはご学友と共に皇族専用サマースクールに参加された。